一番の難題…トイレ
車椅子生活になって、今までの生活で変わったこと…色々ありますが、とりあえず大変だったのがトイレです…


脳炎になってからしばらく寝たきりになり、いつの間にか尿道カテーテル&オムツ生活になっていました。最初の頃は、尿意も便意も感じず、体がしんどくって毎日生きていくのが精一杯でした。

でも体調がだんだんと良くなってくると、こういう状況の自分がすごく恥ずかしい…と意識するようになりました。
この病院(っていうか病棟)の看護師さん達は、慣れているのか、いつも嫌な顔ひとつせず、ナースコールをするとオムツの交換に来てくれました。でもその看護師さん達は、殆どが私と同年代の人です。比べるつもりはなかったけど、「何で、私が…」っていう気持ちがずっとありました。今まで当然のことと思ってたトイレに自分で行けないなんて…自分で自分が嫌になりました。
そのことで、両親や彼にもかなり当たり散らしてたと思います。

しばらくすると段々と尿意、便意を感じるようになってくる。

でも私には、まず『便座に座る』ことができませんでした。
理由はもちろん下半身麻痺になってしまったこともあります。それとずっと寝たきりだったのでお尻も痩せてきて便器の中にお尻が落ちる〜〜っと思い込み、マジで怖がってました…。
でも痩せてるっていっても、もちろんそこまでは痩せてなかったんですが、もともと怖がりな性格にこの頃は更に拍車がかかってました。

ある日、担当の看護師さんから、ポータブルトイレを使ってみることを提案される。
そして、「大丈夫、落ちないから!」「私が支えてますから!」という看護師さん2人と母に支えられ、私は何とか便座に座れました。

それからは、大きい方はできるだけ、病室(個室)に置いてもらったポータブルトイレを使うようにしました。当時は付き添いで両親か彼がいてたので、看護師さんを1人呼んでポータブルトイレに座らせてもらってました。

そして数ヵ月後にリハビリ専門の病院に転院してからは、とりあえず車椅子で自力でトイレまで行きます。そこでコールして2人の看護師さん、もしくはヘルパーさんを呼んで介助してもらい、用をたし終わったら、またコールして来てもらうって感じでした。

そうこうしている間に、介助が1人でもいけるようになり、そして退院するころには完全に1人で移動できるようになってました。





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